資本主義と言う名の偶像(アイドル声優)

テレビでたまたま"資本主義"についての番組をやっていた。ナレーションはやくしまるえつこさん。多少興味をもって見続けていたら結局、最後まで見てしまった。為になることをたくさんいっていたのだがそれは説明しきれない。番組の要点だけをまとめると、


  • 物の価値は周りの人間によって決まっていく。


  • 『見えざる手』は存在しない。


  • 人はお金が絡むと、自分が好きなものよりも、他人が何を選ぶかを気にするようになる。

これは日本を含む資本主義国にとっては常識として持っている事ではないだろうかと思う。確かに学校の現代社会の授業では必ずと言っていいほど『見えざる手』についての学習があり、それが幻想だというのは意外と言えば意外だが、殆どの人はそれを実感として持った人がいるとは思えない。だからそれが幻想だと言われても驚きとしては余り大きくはなかった。それ意外の事も『常識』として刷り込まれていることばかりだ。

一見なんの関係もないように見える2つの話題。ではこの記事にどうして"声優"というカテゴリーを追加したのか。

それは最近ネット等でよく言われる『声優がアイドル化している』という意見が多くなってきたこと、そして『アイドル』という売り方は正に資本主義経済でこその産物だからだ。『アイドル』は"偶像"と訳される。それは消費者のイメージや価値観によって価値や姿を変えていく。それは周りの人間(視聴者)によって価値が決められているということだ。

だから資本主義の経済循環がどういうものかを知りたいならアイドルを見るのが一番だと思う。そして今一番アイドルとしての売り方に熱を入れているのが、

    声優業界である。


それは男女両方で進んでいる。この流れは止めることは出来ないだろう。何故なら求めている数(需要)が膨大だからだ。これがいい流れか悪い流れかを判断するのは個人個人の自由だ。しかし一つだけ確実に言えることは

声優は役者に留まることを最早許されていないということだ。