「ネット」は"いじめ"に育てられた

世の中には、人々の需要に対して文化や技術が発達してきた歴史がある。中にはGPSや缶詰、コンピューターのような戦争需要に答えて登場し、現在まで使われているものもある。

 

このように戦争などの消極的需要の必要に迫られて生まれたもののなかに自分は「ネット文化」を含めたいと思っている。どうして今回テーマに据えたのかと言えば自分のブログがアニメや声優関連を特に取り上げるため、必然的に見る機会も多く、ネット内でのネタもアニメや声優が中心になっているからだ。

 

それでは先ず、いじめとはどうして起こるのか?そこを考えてみると、その原因、それは相手に対する無関心があげられる。

いじめのプロセスとしては

 

「Aのことはよく知らないけど、自分より劣っている」ように見える。

       ↓

「劣っているAが対等に接してくるのが腹立たしい」

       ↓

「Aに自分の立場を分からせたい」

       ↓

      いじめ

 

勿論、無関心なだけではわざわざいじめをしようとは思わないだろう。いじめをする人は自分と相手を比べ、相対的に自分より劣っていると感じられた相手に"いじめ"を行う。

その劣っている要因はその個人ごとに違ってくる。

  • 外見
  • 学力
  • 運動神経
  • 相手の趣味 etc・・・・

まぁ挙げるときりがないので、ここで今語るのは無駄なことだ。

そしていじめの一番といってもいい特徴とは

 ""いじめたいからいじめる"と言うこと。

様々な理由を付けていじめるがそれはあくまで自分自身を納得させるため。それ以外の理由はない。基本的にいじめられる側の理屈などいじめる人間にとってはどうでもいいことなのだ。

 

これはネット文化を生み続けてきた2ch全体の傾向として見られる。

どうしてそんな風潮が出てきたのか?

それは以前は闇サイトとして扱われていた場所から2chに流れ込んだ為に闇サイトでの風潮が2chにも引き継がれたのだ。

数年前に問題視されていた学校の闇サイト。

それは今までのいじめとは違い、匿名で相手をなじる事が出来る事だった。

これは非常に重要だ。何故なら、いじめられる側の顔を直接見ることが無いために罪悪感を感じる必要がなくなった。非常にいじめには最適のコンテンツだったのだ。

そして匿名でのコメント機能は2ch、さらにはニコニコにも引き継がれていった。その過程で侮蔑の意味合いが強い造語が次々と産まれていった。

 

そして今、LINEやTwitterが学生の間に普及し、閉じたサークル内で特定の誰か、もしくは集団に対して、思う存分ヘイトを言い合う事が出来る時代になった。2chよりもかなりグループの大きさが小さく、気に入らない人間は簡単にシャットアウトすることが出来る。

 

2ch等では、あまりにも誹謗中傷が過ぎる度に匿名性を解除していき、モラルを保とうとする事が今まで行われている。だが、どんなに締め付けを厳しくしたところでそれはいじめの解決には繋がらない。

 

結局は、その機能を使う人間のモラルが最後に問われるのだ。だから誹謗中傷のコメントを書いたとき、一度そのコメントを自分で読み返してほしい。自分の悪意を止められるのは、自分だけなのだから。